<ポントゥン村美術部プロジェクト報告会レポート>

 昨年2012年12月26日に、2012年11月24日~30日にかけて開催されたボランティアツアー「ポントゥン村美術部プロジェクト 日比野克彦と行く!アートで国際交流の旅」の報告会が、芸術家・日比野克彦先生(以下・日比野先生)のアーカイブスペースがある3331 Arts Chiyodaにて行われました。

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 経済的な理由や就学環境の厳しさにより、ラオスのほとんどの子どもが絵を描いたことがありません。そんな子ども達に絵を描く楽しさを伝えようと、ポントゥン村美術部プロジェクトは立ち上がりました。経済的な問題で学校に通えない子どもたちへの教育支援を行っている国際協力NGO、一般社団法人・民際センター主導のもと2010年に第1回が開催。ラオス・ポントゥン村の小学生に日比野先生が美術の授業を行う取組みを行っています。

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 そして第2回では一般参加者も募り、昨年11月に再びポントゥン村を訪れることが実現しました。今回の報告会では日比野先生を始めツアーに参加された方々、カメラマンの伊達直人さん、民際センターのスタッフの方々を囲み、プロジェクトに様々なかたちで関わる方々が顔を合わせる場となりました。

 ツアーに随行したカメラマン・伊達さんの撮影した写真を背景に、交流の記録を説明して頂いた後、それぞれの参加者の方を通して感じられた今回の旅の思い出をお話していただきました。今回一般参加された方々は年代・職種ともに幅広く、このプロジェクトを通さなければなかなか出会うことができないような巡り合わせだったのでは…とラオスの子ども達が引き寄せてくれた、すてきな縁を感じずにはいられませんでした。民際センターのスタッフの方を含め、皆さん家族のようにとっても仲良しで、これからも長く続いていくあたたかい絆が見えてくるようでした。

 実は今回のツアーで、ラオスの子ども達に宿題を出してきたという皆さん。「担任の先生の顔を描きましょう」という課題の仕上がりをチェックするため、クラス替えが行われる前に小学校を訪れることが目標です。再びプロジェクトに関わった人々が集まるのもそう遠い未来の話ではないことが確信できるような、次につながる躍進力となる会でした。

 

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ツアー参加者の方がこのプロジェクトのためにデザインしたTシャツを着て、集合写真を撮影する皆さん

 そして月末まで、同じく日比野先生のアーカイブスペースにてカメラマンの伊達さんが自らセレクトした現地の写真作品と子ども達の作品の一部が展示されています。3331Arts Chiyodaは廃校をリノベーションして作られたアート発信施設です。この他にもさまざまな企画展やイベント、カフェが展開されていますので是非足をお運びください!
ラオスポントゥン村美術部プロジェクト展 −photo by NAOTO DATE−
http://www.3331.jp/schedule/001785.html

<日々の明々後日について>
「日々の明々後日」は、アーティスト日比野克彦が現在各地で行っているアートプロジェクトをアーカイブし、検証・発信していく時間を意味し、また同時にその拠点となるスペースです。
http://hst308.blog.fc2.com/

<日比野克彦について>
ひびのかつひこ・1958年岐阜市生まれ。82年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業、84年同大大学院美術研究科修士課程デザイン専攻修了。82年に第3回日本グラフィック展にて、ダンボールを素材とした作品でグランプリを受賞し一躍脚光を浴びる。国内外で個展・グループ展を多数開催するほか、パブリックアート・舞台美術など多岐にわたる分野で活躍中。2000年以降は、表現者からの視点だけでなく、受け取り手の感受する力に焦点をあてた作品を制作。03年より継続中の「明後日朝顔プロジェクト」、09年横浜開港150周年に向けた市民参加のワークショップ「横浜FUNEプロジェクト」をはじめ全国各地で一般参加者とその地域の特性を活かしたワークショップを多く行い、社会で芸術が機能する仕組みの創出に取り組んでいる。また、1995年より東京藝術大学の教壇に立ち、美術学部デザイン学科助教授、美術学部先端芸術表現科助教授・准教授を経て2007年10月より教授。
公式ホームページ
CAFE HIBINO NET WORK http://www.hibino.cc/

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